ワイナリー紹介
Château Mansenoble
シャトー・マンスノーブル(フランス)
テロワールを見極め、ワインの品質アップに、常に厳しい姿勢で臨む。
この蔵元は1600年代初期、ユック家によって創設され、カーヴと住居は1880年に建設されました。現在のオーナーは、ベルギー出身のギィド・ジャンスジェル氏、マリー=アニックさんご夫妻。
ジャンスジェル氏はベルギーで保険会社を経営していましたが、熱烈なワイン愛好家であり、1988年ベルギーのワイン・テイスティングコンテストでなんと優勝。それをきっかけにワイン・ジャーナリストとしても活躍しながら、世界中のワインを飲み、さらにテイスティング能力を磨きました。
そして1993年1月2日、ジャンスジェル氏が50歳の頃、自分のワインを造るため、すべてを投げ売ってこの地に移住したのです。
テロワールを見極め、ぶどう品種は高品質のものだけを選別するなど、常にワインの品質アップに厳しい姿勢で臨んでいます。
とっても柔らかくて優しい味わい。赤ワインが苦手な人にも。
“自然派”という言葉はあえて使っていませんが、農薬はほとんど使用していません。病気の対策は、畑の自然環境を壊さないように、畑の状況を厳しく管理しながらぶどうの衛生や天候に応じて、必要最小限の農薬散布を行なっています。肥料は有機肥料のみを最小限使用しています。
2004年からは、雑草を刈り込むところと、あえて種を蒔いて雑草を生やすところを、畝ごとに交互に作る栽培方法を採用。これにより、地表を横方向に伸びる細かい根を断ち切りながら、雑草の根との競争も活発にさせ、ブドウの根をより下へと向かわせています。
また、健全で良いぶどうを収穫するために、1本の樹から採れるぶどうの数を減らしていますが、活力のある樹には芽を多めに残して、品質を均一にするようにしています。
AOCの区画は、0.4~3haに区切られており、ぶどう品種・土壌の異なった12ヵ所の耕作地によって構成されます。異なった標高と方角に分散している畑では、ぶどうの成熟の進み具合がまちまちです。そのため、各区画ごとに最適な成熟状態で収穫を行ないます。ジャンスジェル氏の地区では、ワイナリー同士が協力して、季節労働者に計画的に収穫してもらうようにしています。
完璧に熟したブドウだけを選果し、ポンプを使わずタンクに落とし込みます。醗酵中も、ポンプを利用したルモンタージュは行わず、重力を活用したデレスタージュを、24時間以上の時間をかけてゆっくり行います。ブドウやワインを極力優しく丁寧に扱い、ストレスを与えないため、ピュアな風味やフィネスが損なわれず、非常にクリアでタンニンの柔らかいワインができるのです。
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