ワイナリー紹介
Domaine Moulinier
ドメーヌ・ムリニエ(フランス)
醸造元ビン詰めの創始者が興した世界有数の蔵元。
ムリニエ家は、代々ブドウ栽培を行ってきました。
地元サン・シニアン村の生まれである現オーナーの父、ギィ・ムリニエ氏は一時期ローヌ地方に住んだ際、「コート・ロティ」などシラー主体のワインに魅せられました。
サン・シニアン村に戻ったギィ氏は、8haの畑でブドウ作りに励む傍ら、似たような条件の土地を探しました。そして1980年、当時まだ岩だらけの斜面だったところを、「ブドウ作りに適する」と信じて購入。そこにサン・シニアン村で初めてとなるシラーを植えました。 1992年までは作ったブドウを農協に納めていましたが、1993年からワイン造りを始め、醸造元ビン詰めを、サン・シニアン村で初めて実現したのもギィ氏です。
彼は今や世界中から評価される蔵元となり、地元でもヒーロー的存在となっています。
現在は、主に次男のステファンさんが、栽培・醸造を担当しています。
驚異の低収穫量&凝縮度。手摘みにこだわった極上素材。
農場では、極力農薬を使わない“リュット・レゾネ”を実践しています。
ボルドーのグラン・クリュ並に1株に6つだけ芽を残し、驚異の低収穫量で見事な凝縮度を実現。
毎年冬には酸素を送り込み微生物の活性化を助けるため、また除草のために畑を耕しており、施肥は必要に応じて植物原料の有機肥料のみ使用しています。
ブドウはすべて選果しながら手摘み。畑の区画ごとに熟度によって数回に分けて収穫します。
完熟しすぎる前、つまり酸が少し残るくらいの時に収穫することにより、夏の暑さが大変厳しいこの地において、ワインにフレッシュさを与えています。
しかし近年は、コンクールやガイドブックには出品していない。公的評価により、良い作柄の年だけ大量に買われることに、違和感を感じたからである。
どんな年にでも自分たちは最大限を尽くしている。世間の公的評価に翻弄されるのではなく、その姿勢を理解してくれる人に、飲んでもらいたいと思っている。
ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス2006年4月号」の「500号記念特集」に大きな写真と共に掲載(P76-77)。
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