ワイナリー紹介
Château de l'Engarran
シャトー・ド・ランガラン(フランス)
17世紀初頭からワイン造りを始めた、歴史あるシャトー。
現オーナーの母であるフランシーヌ・グリルさんがこのシャトーでワイン造りを始めたのは、20世紀半ば。ワインビジネスの世界に女性は皆無に等しい時代でした。数々の困難を乗り越え、女性の手でワイナリーの基盤を築き上げ、現在に至ります。
ディアンヌさんとコンスタンスさんの2人の娘さんが、お母さん同様ワイン造りに深い愛情を注いできました。
※コンスタンスさんは2016年に引退。
グレの土壌に貯えられた地下水で育ったブドウからつくられる、個性的でスパイシーな味わい。
ラングドック地方の中心都市モンペリエ。その郊外に位置するこのシャトーはコトー・デュ・ラングドック地区サン・ジョルジュ・ドルク村にあり、この地方で最も古い歴史を持つ地域です。
シャトーヌフ・デュ・パプと似た、丸い小石や赤い砂利の土壌(ラングドックでは「グレ」と呼ばれている)。地質第3紀~4紀にかけて、氷河の溶解によって形成された小石の多い段丘地。水はけが良い土壌ですが、土中の深部には水を通さない泥炭土があり、そこに春に降った雨が地下水として貯えられます。そのおかげで、ブドウの樹は乾燥に耐えながら、凝縮感のある粒を実らせることができ、とても個性的でスパイシー、また果実味に富んだワインが生まれます。
収穫方法は、機械摘み70%、手摘み30%。暑いこの地では、ぶどうの腐敗を防ぎ、かつ爽やかな風味を損なわないよう、早朝4~5時頃収穫します。
農薬をできる限り制限した、減農薬の農法「リュット・レゾネ」。2002年には、「自然環境に配慮した栽培・醸造」を基本理念に掲げる、ぶどう栽培者と醸造者から始まった全フランス規模の団体“テラ・ヴィティス”にも認証されました。
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